読書記録
今月は5冊。 ビジネス書も2冊あり。 吉田松陰の本はすごい期待して読んだんやけど 読みやすすぎてちょっと肩透かしくらった気分。 せめて原文ついてたらもう少しは違ったんやろうけど。 小説は3冊とも大満足の内容でした。 透明な螺旋(東野圭吾) 夜が明け…
今月は3冊とちょい少な目。まーこんな時もあるさね。 レーエンデがボリューム多かったし。 昨日のまこと、今日のうそ(宇江佐真理) レーエンデ物語 喝采か沈黙か(多崎礼) 少女は卒業しない(朝井リョウ)
今月は4冊。 闇祓のインパクトが強烈だったな。 さすがの黒辻村。 家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった +かきたし(岸田 奈美) かぞえきれない星の、その次の星(重松 清) 闇祓 (辻村 深月)ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2 …
「人の心がない」ことで定評のある著者なので 覚悟はしていたがまさかここまでとは・・・。 亡国の第2王子が敵国の姫と手を取り合って 種族の垣根のない世界を目指すお話 とばかり思っていたがあっさりと裏切られた。 この表紙にしてこんな展開かが待ってい…
仕事でもプライベートでも 「もっと上手に話すことができたらな。」 と思うことがよくあるので手に取ってみた本。 タイトルのとおり 「話すテクニック」ではなく「話すまでに何をすべきか、どう考えるべきか」 について。 感情的にならない。論破しない。テ…
「カラスの親指」の続編。 今回も騙されて騙されて騙されて。 あー騙されたなーと思ったら最後にもう一回騙されて。 散々いいように著者に振り回されました。 それがまた心地良い。 家族のことだったり人生の不公平さだったりと 重くなりそうなテーマを扱い…
「カエルの小指」を読む前に再読。 作戦を進めているときのドキドキ感と 作戦のタネが明かされたときの 「え?そうだったの?」 という感情の振り幅が 大きくて2回目の今回もとても楽しめた。 作戦を開始する前、作戦が終わった後の 武沢をはじめとした登場…
家族の物語。 当たり前にある日常。安らぎ。絆。 少しずつカタチを変えながらも 揺るぎなくそこにあると思っていたもの。 それが兄の事故によって ガラガラと壊れて行ってしまう。 当たり前だったものが壊れそうになって なんとかギリギリのところで踏みとど…
前作から10年が経過。 伊佐次とお文には女の子が生まれている。 今作では龍之進の読め取りが中心。 冒頭では自堕落な生活を送っていたが お文に喝を入れられて 最終的には心惹かれる人と結ばれてめでたしめでたし。 books.rakuten.co.jp
普通を押し付けることなく 大げさに不幸だと騒いだりすることもなく 喜びも悲しみも幸せのカタチも十人十色。 生き辛さや悲しみを背負った登場人物が 少しずつ重なりながら支えあいながら 日々を過ごしていく様子が 優しく描かれていた。 「あなたはあなたら…
愛する人の傍にいること。 愛する人を理解すること。 冬の間眠ってしまうヒロインと そんな彼女を支えたいと願う主人公。 ヒロインへの戸惑いだったり 焦りだったり苛立ちだったりといった 主人公の感情の描写が とても生々しく切なかった。 物語の最後でヒ…
澤さん本。 自分の考えや行動、性格を会社という小さい枠の中ではなく 社会全体の視点で俯瞰で認識する。 そのためには自分の中に余裕を持たせておくことが必要である。 すべての行動の軸に自分を持ってきて 仕事でもそれ以外でも自分がハッピーになるために…
第二弾。 オシラサマやゴンゲ様の神様の話や山男や大男の話 狐に騙された話 座敷童の話 かつてこんな事があった、こんな人がいたという話。 遠野地方に伝わる言い伝えをぎっしり集めた物語。 全てが便利になってしまった現代とは異なり 山や川や森などの自然…
すごく心に沁みた。 PMSに苦しむ藤沢とパニック障害を患ってしまった山添。 病気のせいで明るい将来を見だせなかった2人が 少しずつ変わっていく、変わろうとしていくストーリー。 2人の恋愛感情ゼロだけれど思いやりに溢れた関係性がよかった。 誰かに気遣…
「あの時別の選択をしていたら・・・。」 誰もが考えたりすることだろうけど 今手元にある幸せが大切だということを お文視点で描いた明烏が印象的だった。 大火で家が焼けてしまった伊三次。 火事と喧嘩は江戸の華とはよく言うけれど 苦労して手に入れた家…
子どもを主人公にした短編集。 先入観や固定観念 マウントを取ってくる人や悪ふざけをする人 一歩踏み出す勇気や正直さ・・・ 子どもの視点で理不尽さやそれってどうなの?ということに 対面するストーリーだけれど これって大人にも当てはまるよね。 と思い…
最上級の称賛の意味で 「果てしなく青臭くて面倒くさい青春ストーリー」 だった。 なんとなく「階段島シリーズ」を思い浮かべる生真面目なストーリー。 純粋で潔癖で気高くて頑固で理想が高くて素直になれなくて 現実から目を背けていて世界を分かった気にな…
どんなに歌を歌っても想いを伝えようとしても その声が仲間に届かない52ヘルツの周波数で鳴くクジラ。 主人公のキナコと彼女が52と名付けた少年を そのクジラに投影した物語。 自分を救ってくれた心から大切に想う人を亡くしたキナコが 52に過去の自分を重ね…
ネットワークスペシャリスト試験の勉強用に。 URLをブラウザに入力してから 画面にWebのページが表示されるまでの流れが 順をおって説明されている。 粒度も粗過ぎず詳しすぎず 初学者が初めの一歩に手に取るにも良いし 経験者が知識を体系立てて整理するに…
4話の短編。 能天気な大学生の奈緒崎と 訳あり大学不登校の天才嗄井戸が 映画を題材にした事件の解決に挑む。 ありがちな組み合わせといえばそれまでだけど 肩の力を抜いてサクッと楽しむ分にはちょうど良かった。 美少女JK束ちゃんが良いアクセントになって…
事故死した夫の幽霊と一緒に暮らす主人公のうる波。 彼女はその暮らしを幸せに感じているし とても大切にしている。 また、その幸せが決して世間から許容されるものではなく 脆いものであることも知っている。 愛のカタチや幸せのカタチは人それぞれに違う。…
香りと記憶の物語。 良い匂いとか臭いとかはもちろん感じるけど ふだんの生活で嗅覚を意識することって そう多くはないか。と思ったが 「香りは脳の海馬に直接届いて、永遠に記憶される」 らしい。 物語自体は落ち着いた雰囲気でじっくり味わい深い印象。 冒…
家族。社会。自分らしさ。生きづらさ。 社会から零れ落ちた主人公が大切な人を亡くしながら大切なことに気づき バスタブの中の生活から脱出するまでの物語。 能楽の静と動を絡めた独特の世界観がより主人公の苦しみを引き立てていた。 とても大らかでパワフ…
シリーズ7作目。 今回も不破龍之進の話が多め。 八丁堀純情派の仲間たちと本所無頼派の探索を進めるなかで まだまだ青臭さはあるけれど 少しずつ同心見習いとして1 人の男として成長していく姿が見える。 主人公のはずは伊三次は なんだか近所のおっちゃん的…
マジョリティとマイノリティ。 全ての人々をその2つの言葉で括ることは出来るのか。 マイノリティという括りから零れ落ちる人はいないのか。 明日死なないためには世界とと繋がっていなければならない。 けれど生まれた時から誰のせいでもなく その繋がりを…
家族の繋がりとか家族の絆とかを 題材にした短編集。 どの物語にも、ちょっと歪だけど 本気で助けあったり、守りあったり、信じあったりできる 素敵な家族たちが登場する。 ハートフルでユーモアもあって 楽しく読み進めることができた。 日曜日のヤドカリの…
銃を所持したという非日常が 主人公の日常をどんどん浸食していく。 主導権を持っているのは人か銃か。 物語が進むにつれて主人公の行動が 常軌を逸していく様子に圧倒された。 最後の最後の展開は欲望を抑えることを できない人間の本質だろうか。 あとがき…
シリーズ第6弾。元服を迎えた龍之進の話が多め。 「八丁堀純情派」はある意味パワーワードだな(笑)。 「おんころころ」で我が子が疱瘡を患って 右往左往する伊三次が印象的。 伊三次もすっかり人の親になったんだなーと感慨深い。 表題作「君を乗せる舟」の…
「事実と真実は異なる」。 「普通」の押し付けの残酷さを突き付けられた感じがした。 この本の感想を言葉にするのは凄く難しい。 きっと自分もこの作品の中の多くの人と同じで、 更紗と文を目の前にすると無意識に 「普通」を押し付けてしまいそうだから。 …
肉子ちゃんの大らかで底抜けに明るいキャラクターが良かった。 前半はキクりんが語る肉子ちゃんの イタいエピソードや面白エピソードを ニヤニヤしながら読み進めたけれど 後半の思ってもみなかった展開に 心から感動した。 肉子ちゃんやサッサンのセリフか…