心がざわざわする外れなしの短編集。
どの物語も起こり得ても全く不思議ではない状況下で
自らのエゴだったり欲望だったり願いだったりを満たそうとする
人間らしさが描かれていた。
命を奪ったり傷つけたりの根本には
そういう心理が根ざしているのだろうなと思い知らされた。
表題作の「満願」も良かったが、それ以上に「万灯」、「関守」の
いつの間にか主人公が追い詰められていく描写が印象的だった。
心がざわざわする外れなしの短編集。
どの物語も起こり得ても全く不思議ではない状況下で
自らのエゴだったり欲望だったり願いだったりを満たそうとする
人間らしさが描かれていた。
命を奪ったり傷つけたりの根本には
そういう心理が根ざしているのだろうなと思い知らされた。
表題作の「満願」も良かったが、それ以上に「万灯」、「関守」の
いつの間にか主人公が追い詰められていく描写が印象的だった。