かわうそまんのひとりごと

ゆっくりのんびりていねいに。

【読書記録】夏と花火と私の死体 (乙一)

殺されてしまった私視点で

私の死体が隠蔽される様が語られるシュールな内容。

殺人と死体隠蔽ということの重大さを

ついつい忘れさせるような愛らしい語り口。

いたって冷静な健君、お兄ちゃんが大好きな弥生ちゃん、

どこか妖しい雰囲気の緑さん。

田園風景、祭り、花火といったどこか昭和の夏を

感じさせる風景の描写。

すべてが絶妙にバランスがとれていて、

どんどん物語に引き込まれてしまった。

併せて収録されている「優子」の不穏さ危うさもとても印象的で、

語り手を変えるまでミスリードさせられていることに全く気が付かなかった。

 

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