かわうそまんのひとりごと

ゆっくりのんびりていねいに。

【読書記録】透明な夜の香り(千早茜)

香りと記憶の物語。

良い匂いとか臭いとかはもちろん感じるけど

ふだんの生活で嗅覚を意識することって

そう多くはないか。と思ったが

 「香りは脳の海馬に直接届いて、永遠に記憶される」

らしい。

物語自体は落ち着いた雰囲気でじっくり味わい深い印象。

冒頭ではほとんど感情を見せなかった朔の変化を楽しんだり

一香と朔の関係性にもどかしさを感じたり

愛着と執着の違いに考えを巡らせたり。

良い味を出していた源さんの正体には驚いたけど。

締め括りで一香が

 「友人として朔が住む洋館へ遊びに行くこと」

を選んだのが「良い終わり方だな」と思った。

 

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