家族の物語。
当たり前にある日常。安らぎ。絆。
少しずつカタチを変えながらも
揺るぎなくそこにあると思っていたもの。
それが兄の事故によって
ガラガラと壊れて行ってしまう。
当たり前だったものが壊れそうになって
なんとかギリギリのところで踏みとどまって。
幸せは日々の暮らしの中にそっと隠れていること。
それは永遠じゃないこと。
そこにあることの尊さ。
言葉にするとありふれた陳腐なものに感じてしまうけれど
言葉にならない大切な何かが
この家族の象徴をタイトルにした1冊に
ギュッと詰め込まれていた。
とても切なくてとても温かかった。