かわうそまんのひとりごと

ゆっくりのんびりていねいに。

【読書記録】青の炎(貴志祐介)

何とも言えないやるせなさを感じながら読了。

愛する母と妹を守りたかっただけなのに…

非力な未成年だった主人公は犯行に及ばざるを得なかったのか。

犯行に至るまでの主人公の追い詰められていく心情と

犯行に及んだあとの主人公の追い詰められていく心情、

どちらの描写も非常に秀逸で固唾をのみながら読み進めた。

少しずつ荒んでいく主人公に寄り添う紀子の存在が

一服の清涼剤のようであり、一方で意地らしく心苦しくもあった。

 

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